厚労省のデータで、こんなデータがありましたのでご紹介したいと思います。
「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します」とのこと。
就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が35.9%、新規大学卒就職者が31.5%となりました。
新入社員は入社して3年以内に、10人に3人は辞めてしまうということですよね。
データをもっと詳しく。
さらに、厚労省の調査では、よりカテゴライズした調査結果が出ていまして、
新規学卒就職者の就職後3年以内離職率(学卒別)
- 中学・・・57.8%(前年比2.8Pアップ)
- 高校・・・35.9%(前年比1.0Pダウン)
- 短大等・・・41.9%(前年比0.5Pアップ)
- 大学・・・31.5%(前年比0.3Pアップ)
高卒で見ると3年以内離職率は減少していますが、他の学生では離職率が上昇していることがわかります。
特に中学卒での就職後3年以内の離職率は高く、何らかの支援が必要であると言えそうです。
事業所規模別でみてみると
新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率
※( )内は前年比増減
このデータから見ると、規模が小さい事業所ほど3年以内離職率が高く、
中小企業で見たときに、特に30人未満の会社については入社した2人に1人が3年以内に退職してしまうという衝撃の事実。
人材不足で大手企業でさえも採用に苦戦している状況のなか、中小企業もなかなか採用ができない。
そして、定着にも課題が見えるこのデータ。
わたしたちは、もっと採用と定着に真剣に取り組まなければいけないのかもしれません。
3年以内離職率の高い業種は?
では、就職後3年以内の離職率が高い業種は何でしょうか?
データ、ありました。
新規学卒就職者の産業別就職後3年以内離職率のうち離職率の高い上位5産業
( )内は前年比増減 ※「その他」を除く
上位3位は学歴問わず、同じ業種が上がってきています。
このデータを見て、行動するか否か。
上のような高い離職率ランキングに入っている業種の会社で、
採用に対して何も対策を行っていない、例えば予算や組織の関係で行えない、という会社さんあるかもしれません。
しかし、何もやらないままでいいのでしょうか?
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