令和4年9月の有効求人倍率は

令和4年9月の有効求人倍率は、1.34倍。前月から0.02ポイント上昇となりました。
新規求人は、前年同月と比べると9.8%の増加。人材不足に向けて、企業が求人を出し続けている現状がうかがえます。
(ちなみに、完全失業率は、2.5%。前月8月と比べると0.1ポイント減少しています。)

今後ますます人員確保の動きが激しくなってくることが予想されますが、
そんななか、近年では採用選考に利用する企業が増えてきた「インターンシップ」に関する名称について、こんな方針が明らかになりました。

インターンシップという名称の使い方について

求人広告の掲載件数等を集計している全国求人情報協会(採用情報関連サイトを運営している企業などで構成された団体)は、
政府が要件を整理した「インターンシップ」について、その定義に合わせた名称の使用を行っていく方針を明らかにしたとのことです。

どういうことかというと、インターンシップの定義として定められた要件は、

  • 5日以上であること
  • 長期休暇中であること
  • 大学3~4年生を対象に行うこと

この要件にあたらないものは、インターンシップとしての名称を使用しない、と決められました。

就業体験のない企業説明会は、「ワンデーインターンシップ」として、紹介サイトに掲載されない方針で行われてきましたが、
単日の開催でも就業が伴う場合は「ワンデー仕事体験」として掲載はされてきました。

オープン・カンパニーとは

インターンシップでもなく、ワンデーインターンシップでもなく、ワンデー仕事体験でもなく、
「オープン・カンパニー」というものが登場していますが、
オープン・カンパニーとは、対象学年を限定することなく、時間も早朝から可能、しかも平日開催やオンラインでも実施されるという、新しい説明会の類型です。

インターンシップの普及率はどれくらい?

では、インターンシップの普及率はどれくらいなのかというと、
マイナビ調べでは、2023年3月卒業予定の対象者で、8割以上の学生が参加したというデータがありますが、企業実態としては地域性もあったりして、インターンシップを実施しない企業も多いということも言われているようです。

気軽に行えるオープン・カンパニーの登場で、インターンシップの機会が減り、
仕事経験のないまま就職したことで、ミスマッチが起きて、それが離職につながるのではないかという懸念もあるとか。

企業の採用戦略も様々だと思いますが、インターンシップを検討されている企業は事前に準備・計画を、学生にとっても、貴重な仕事体験を得ることで、自分が働きたいと思える会社に出会え、企業と学生、お互いがハッピーになれればいいなと思います。