現在NHKの朝の連続テレビ小説では「おかえりモネ」が放送されていますが、
こちらのテレビがなかなか人気だそうです。
主人公モネのお仕事は気象予報士。
この朝ドラの影響で気象予報士が脚光を浴びているという話もあるほどです。

気象予報士とは

気象予報士とは平成6年に気象業務法の改正により導入された制度のなかで、
防災における高度な予測データ等を適切に利用できる技術者を確保することを目的として作られたものです。(気象庁HPより
気象予報士は国家資格であり、その合格率は5%と難関資格であることも有名になっています。

防災情報を顧客のために活かせるか

大手保険会社で、社内の気象予報士を大幅に増員する計画を打ち出すところが出てきました。
近年の自然災害の急増に対応するため社内的にも資格取得をサポートするとのことです。
気象データの分析力を上げれば気候変動リスクを抱える企業に対して制度の高いサービスが提供できたり、自社の保険業務における保険引き受けの際の判断にもリスク分析にも活用する狙いもあるのでしょう。

予防法務は社労士の強み

保険会社が防ぐための情報提供を仕事とするならば、
労務管理リスクを未然に防ぐための情報提供は社会保険労務士の仕事であると言えます。
労務トラブルは起きてしまってからでは遅いです。高い確率でこじれます。
起きる前に日頃からの管理で防いでおくのが大切です。

・長時間労働になっていませんか?
・有休はきちんと管理できていますか?
・未払い残業代はありませんか?
・就業規則は古いままになっていませんか?
(法改正で追加すべき条文、変えなければいけない条文をそのままにしていませんか?)

「おかえりモネ」のテレビの中で、
『企業は見えないもの(防災)にお金を払いたがらない』という趣旨の会話のシーンがありました。
しかし、これからの予測不可能な激変時代を生き抜いていくためには、
今目の前に見えていないことでも、あらゆる可能性を考え手を打っていく姿勢は非常に重要と言えるでしょう。

雨が降りそうですね。
そう予測したときはそっと傘を差しだせる社労士になりたいと私は思います。